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みんなの党支持率急上昇 「小さな政府」明確だから 渡辺喜美・みんなの党代表インタビュー(上)(J-CASTニュース)
- 2010.03.18 Thursday
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- by egcfocua0f
みんなの党の支持率が伸びている。各種世論調査では、与党の社民党や国民新党を上回り、公明党や共産党とほぼ互角。民主、自民につぐ3番手に浮上した調査もある。なぜ人気が出ているのか。他党との違いは何か。みんなの党の渡辺喜美代表にインタビューした。
――読売新聞が2010年3月上旬に実施した世論調査では、参院選でみんなの党に投票しようと思っている人は4%で、公明党と並ぶ3位でした。共産党(3%)や社民党(1%)より多い支持率で、他の調査でも同様の結果が出ています。
渡辺 おかげさまで、非常に手ごたえがいいですね。自民党の迷走が終わったと思ったら、民主党の迷走が始まっちゃいましたからね。政治の閉塞感が再び高まってしまいました。逆にそうなると、我々の活躍する場面が広がるということなんでしょうね。
■「我々が一番驚いています」
――共同通信の世論調査(3月上旬)では、民主・自民の次の単独3番手(3.9%)に支持されています。
渡辺 我々が一番驚いています。だって、組織も団体も何もないんですから。支援団体とか、まるでない政党ですからね。そういう徒手空拳の政党が、民主・自民という大所帯の巨大政党の次に支持率がくるなんていうのは、ちょっと信じがたいですね。
――なぜ、支持が集まってきているのでしょうか。
渡辺 いわゆる「無党派」の人たちの腑に落ちる政治が行われていないということだと思います。さらに自民党支持や民主党支持の人たちも「どうも今の二大政党制って変だな」と思う人が結構多いのではないでしょうか。そういう現状に満足していない人たちの受け皿になっているのだと思いますね。
――民主党や自民党との違いは何でしょうか?
渡辺 我々は、主張が非常に明快です。「政権交代+政界再編」と選挙前から言ってきました。政権交代後は、徹底した「国家のリストラ」を行う、バラマキはさせないということを言ってきました。そういうことを言っている政治勢力はみんなの党しかなくなってしまったんですね。
自民党が「小さな政府」路線を捨ててしまい、民主党も自民党も「大きな政府」路線、つまり国家介入を広げていくという社会主義路線に傾いているわけです。それに対して我々は「小さな政府」を志向して、将来につけを回さないと主張しています。なおかつ、経済のパイを膨らませていくための「成長戦略」を明確に打ち出している。そういう明快なところが支持を集める要因になっているのだと思います。
■「自民党は官僚依存、民主党は組合依存」
――09年8月の結党宣言のキーワードは「脱官僚」や「地域主権」で、民主党と似ているなという印象でしたが……
渡辺 自民党は「官僚依存」で、民主党は「組合依存」。その官僚と組合は裏でつながっていて、なれあいの関係にある。したがって民主党が政権をとっても、(2月19日に閣議決定された)公務員制度改革案に典型的にあらわれているように自民党時代よりも腰がひけている。我々は徹底した改革を進める立場ですから、民主党の「偽装改革」ぶりがすぐ目についてしまうわけですよ。
我々も「脱官僚」「地域主権」と言ってきましたが、民主党が政権をとってみたら改革は不徹底。これはただ単に時間がないからというのではなくて、構造的なしがらみが邪魔をしているということが徐々に明らかになってきたと思いますね。
――しがらみというのは「組合依存」が一番大きい?
渡辺 そうですね。たとえば、官僚と組合の既得権益を維持している役所があります。それは人事院ですが、今度の改革プランにはそこに全くメスが入っていません。公務員の給与は民間に比べてはるかに特権的な優遇がされていますが、公務員には身分保障があり、労働基本権の制限の代わりに人事院が勧告を出して給料を守っている。こういうところに民主党はメスを入れようとしていない。まさに官僚と組合のなれあいを補強する政権になってしまった。
――みんなの党の支持層はどうでしょうか。イメージ的には、都会で働いている、比較的若いサラリーマンが強く支持しているのかなと思えますが?
渡辺 そういう経済の最前線にいる人たちのほか、子育て中のお母さんや年金生活者もいて、老若男女、多種多様だと思います。ただ、最前線にいる、比較的若い世代の人たちは、ほかの世代よりも支持が多い傾向があるかもしれませんね。
――インターネットのブログやコメントを見ていると、ネットユーザーの支持もかなりあるように見えます。
渡辺 ネットの世論調査では支持が高く出る傾向があると思いますね。新聞社がやっているような固定電話の調査と違ってサンプル数も多いし、ストレートに答えが返ってくる。結局、ネットの調査のほうがより真実に近いような気がします。あるいは、先を見ているという「先行指標」としての価値があるような気がしますね。
固定電話の世論調査だと、選択肢がみんなの党にたどりつくまで9番目ぐらいですから。民主党、自民党、公明党、共産党、社民党…改革クラブとかきて、みんなの党の名前が出てくるのは最後ですから。嫌になっちゃいますよね(笑)。そういう意味では、(選択肢を一覧で見せられる)ネット調査のほうが真実に近い数字が出るんじゃないですかね。
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――読売新聞が2010年3月上旬に実施した世論調査では、参院選でみんなの党に投票しようと思っている人は4%で、公明党と並ぶ3位でした。共産党(3%)や社民党(1%)より多い支持率で、他の調査でも同様の結果が出ています。
渡辺 おかげさまで、非常に手ごたえがいいですね。自民党の迷走が終わったと思ったら、民主党の迷走が始まっちゃいましたからね。政治の閉塞感が再び高まってしまいました。逆にそうなると、我々の活躍する場面が広がるということなんでしょうね。
■「我々が一番驚いています」
――共同通信の世論調査(3月上旬)では、民主・自民の次の単独3番手(3.9%)に支持されています。
渡辺 我々が一番驚いています。だって、組織も団体も何もないんですから。支援団体とか、まるでない政党ですからね。そういう徒手空拳の政党が、民主・自民という大所帯の巨大政党の次に支持率がくるなんていうのは、ちょっと信じがたいですね。
――なぜ、支持が集まってきているのでしょうか。
渡辺 いわゆる「無党派」の人たちの腑に落ちる政治が行われていないということだと思います。さらに自民党支持や民主党支持の人たちも「どうも今の二大政党制って変だな」と思う人が結構多いのではないでしょうか。そういう現状に満足していない人たちの受け皿になっているのだと思いますね。
――民主党や自民党との違いは何でしょうか?
渡辺 我々は、主張が非常に明快です。「政権交代+政界再編」と選挙前から言ってきました。政権交代後は、徹底した「国家のリストラ」を行う、バラマキはさせないということを言ってきました。そういうことを言っている政治勢力はみんなの党しかなくなってしまったんですね。
自民党が「小さな政府」路線を捨ててしまい、民主党も自民党も「大きな政府」路線、つまり国家介入を広げていくという社会主義路線に傾いているわけです。それに対して我々は「小さな政府」を志向して、将来につけを回さないと主張しています。なおかつ、経済のパイを膨らませていくための「成長戦略」を明確に打ち出している。そういう明快なところが支持を集める要因になっているのだと思います。
■「自民党は官僚依存、民主党は組合依存」
――09年8月の結党宣言のキーワードは「脱官僚」や「地域主権」で、民主党と似ているなという印象でしたが……
渡辺 自民党は「官僚依存」で、民主党は「組合依存」。その官僚と組合は裏でつながっていて、なれあいの関係にある。したがって民主党が政権をとっても、(2月19日に閣議決定された)公務員制度改革案に典型的にあらわれているように自民党時代よりも腰がひけている。我々は徹底した改革を進める立場ですから、民主党の「偽装改革」ぶりがすぐ目についてしまうわけですよ。
我々も「脱官僚」「地域主権」と言ってきましたが、民主党が政権をとってみたら改革は不徹底。これはただ単に時間がないからというのではなくて、構造的なしがらみが邪魔をしているということが徐々に明らかになってきたと思いますね。
――しがらみというのは「組合依存」が一番大きい?
渡辺 そうですね。たとえば、官僚と組合の既得権益を維持している役所があります。それは人事院ですが、今度の改革プランにはそこに全くメスが入っていません。公務員の給与は民間に比べてはるかに特権的な優遇がされていますが、公務員には身分保障があり、労働基本権の制限の代わりに人事院が勧告を出して給料を守っている。こういうところに民主党はメスを入れようとしていない。まさに官僚と組合のなれあいを補強する政権になってしまった。
――みんなの党の支持層はどうでしょうか。イメージ的には、都会で働いている、比較的若いサラリーマンが強く支持しているのかなと思えますが?
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